人類共通の課題「環境汚染」。
いつまでも住みよい環境を維持するために―――――。 地球は今から約45億年前に誕生し、生物は約35億年前に水(海)の中から発生したと言われています。そして現在、地球上には約200万種の生物がいますが、この豊富な生物の誕生に、そして、生物が生きつづけていくために、水、空気、光といった自然の生態系の環境が、どれほど重要な役割を担っているかはいうまでもありません。青い海、澄んだ空気、清らかな水の流れ、緑豊かな森林、そして肥沃な大地すべてが私たちのかけがえのない財産なのです。しかし、最近では、二酸化炭素による地球の温暖化、フロンによるオゾン層の破壊、酸性雨による森林破壊など、地球規模での環境問題が大きくクローズアップされています。また、国内でも湖沼や川の汚染とか、大気汚染の問題など、早急に解決すべき環境問題が数多く残されています。以前、我が国は公害病に代表されるように、公害先進国として大変悲惨な体験をしてきました。しかし、かつての環境問題と今日の環境問題との最も大きな違いは、私たち自身が環境をよごす側と、それによる被害を受ける側の両方の立場にあるということです。人間の活動は、とどまるところを知らず拡大し続け、今や人類のみならず、すべての生物の生存基盤である地球そのものに影響を及ぼすほどになってしまいました。このまま、私たちが資源や環境を浪費する形で大量生産・大量消費・大量廃棄を繰り返していけば、地球の環境は確実に崩れ、私たちの子孫が暮らす環境は台無しになってしまうことでしょう。環境問題は人間のおろかさと知恵の戦いです。いいかえると、自分勝手な生き方(エゴライフ)と、みんなのことを考える生き方(エコライフ)との競争です。私たちは“地球の住人”としての責任と役割を担い、地球上のすべての生物を保護し、青く輝く生命の星、地球を守ることが、いわば私たち人類しか成し得ない崇高な使命であるといえます。環境問題には簡単な解決策はありませんが、私たち一人ひとりが正しい情報と現在直面している環境問題が人類共通の課題であることを十分認識し、絡み合う利害を解きほぐし、地道な努力を積み重ねていくことが必要なことであると考えています。また、社会の仕組みも、資源の循環に基づく持続可能なものに転換していく必要があります。そして、私たち一人ひとりも、自分の価値感や暮らし方も当然見直すことが求められていると考えています。地球は私たちだけのものではありません。世界の人々、いろんな動植物、生き物すべての「みんなの地球」なのです。
私たち企業もこのような観点から「もっと自然を愛し、もっと地球を愛し、いつまでも住みよい環境を次世代に残したい」をテーマに、地域社会の信頼に応えるべき体制を整え、環境の保全を社会的使命と考え、また、そのことが私たち企業の存在意識であると認識し、これからも最善の努力をつくし環境保全に取り組んでいきたいと考えています。 |